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「ライジャケ親子」はなぜ「親子」か 救助者のリスクって何?

水難事故はどこで起こるのか?

上のグラフは警察庁による「平成30年 水難の場所別 死亡・行方不明者の割合(n=692人)」です。

水難事故での死亡・行方不明はどのような場所で発生したのか、死者・行方不明者の割合を場所別にみると、1位が「海」で全体の半数以上(371人54%)、2位が「河川」(197人28%)、3位が「用水路」(66人10%)、4位が「湖沼地」(51人7%)となっています。

近年台風など自然災害による被害が大きくなっていますが、これだけ大勢の方々が普通に水難事故で尊い命をなくしているという事実です。海や河川で自然に触れあいたいと考えている方々にとっては深刻な事実ですね。

海や河川が多いというのは接触機会が多い、つまり体験する頻度が高いということにもつながります。

<参考>「平成30年 水難の場所別 死亡・行方不明者の割合」警察庁(PDF)
>>> https://www.npa.go.jp/publications/statistics/safetylife/chiiki/H30suinan_gaikyou.pdf

統計では見えない水難事故での救助者の死者数

次のグラフはその方々の年齢比率を示したものです。高校生以下を合計すると692人中の235人、約15%近くになります。なかでも小学生の106人7%はかなり気になりますが、大多数は青年以上の大人ということがわかります。

そこで気になることがあるのです。「溺れた子どもを助けに行った親が死亡…」そういったニュース報道はご記憶にないでしょうか?この警察庁の統計には示されていませんが、要救助者(溺れている児童など)を助けに水に入った救助者(家族、友人、または第三者の大人たち)が多く含まれていると考えられるわけです。

これらの方々が、青年以上の大人で死亡・行方不明となっている事例は決して少なくないと思えます。

著名な危機管理対策の先進国においては沿岸警備隊やライフガードをはじめ、「救助者ファースト」の考えが優先事項になっています。

おぼれている要救助者のために助けに行く救助者に何かあっては救助活動そのものが実行できなくなります。簡単にいうと助けに行った親が、結果として死んでしまうケース…これが少なくないと推測できるのです。

グラフにおける青年以上の大人に、こういった方々が含まれていると考えていいでしょう。

ライフジャケットは親子で着用すべき

私たちの身近な例で考えると「子どもが危険なのでライフジャケットを着させておけば安心」という考え方が一般化しているのではないでしょうか?

事実、各種の体験会、自然観察会などにおいても子どもにライフジャケットは貸し出されますが、保護者にまでお貸ししているケースは少ないように感じられます。

インストラクターや解説員はしっかりライフジャケットを着用していますが、万が一、事故を発見したら真っ先に水に飛び込むのは保護者になるでしょう。

保護者としては「大人だから泳げるので大丈夫」と過信しているのでは?高波や増水時の河川など、信じられない自然のパワーを持っているのに。

つまり、子どもだけにライフジャケットを着せて、保護者はそれを見ていればよいというのは「片手落ち」といえるわけです。

「飛び込んで救助する」は美談なのでしょうか?

小説やドラマ、映画で子ども(要救助者)を救うべく水に飛び込んで救助するシーンが少なからずあり、美談として広がります。

その行為を全く否定するわけではないのですが、救助者であり、保護者であるあなたがそこで身代わりになったら?美談は割に合わないのではないでしょうか?

親子でライフジャケットを着用する これを広めましょう!

お判りいただけましたでしょうか?要救助者になるかもしれない子どもを見守る大人…つまりは、保護者の方が救助者になる可能性は高いのです。

だからライフジャケットは親子で着用するべきなのです。

子どものライフジャケットを購入することになったら、少々奮発して保護者分も買っちゃいましょう。

少しでも安全・安心を求めるなら、やっぱりマイ・ライフジャケットの所有をお勧めします。

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