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Dr.海洋はお掃除メカ!?

Dr.海洋はお掃除メカ!?

回収クレーンはまるで強力ロボットアーム

(写真:国土交通省)
Dr.海洋をみて、一番印象的になのは右舷に設置された大型のクレーンです。

これは自然災害時などに海へ流出してしまった倒木などの“大物”を吊り上げるもので、まるでロボットアームのように稼働するようです。先端テクノロジーがこのように活用されているのです。

普段はこのように右舷デッキに小さくコンパクトに設置されています。

クレーンゲームのように簡単に倒木を上げれるのかというとそうではありません。倒木の重心を考えバランスを取りながらデッキに引き上げます。もちろんすべての倒木が船内の収容槽に入るわけではないので、船員がデッキの上でチェーンソーなどを使って倒木を切断することも多いようです。

海洋ごみを回収するといっても、決してすべて機械まかせというわけではありません。

流出油回収で活躍する油水分離機能

(写真:国土交通省)

大変厄介なのが流出油で、この場合は海水と一緒に油を吸い上げるようです。

これも決して簡単な作業ではなく、一定の割合で海水と油を海水面で広げる必要があり、船員がデッキから放水機を使って間隔をあけておきます。

(写真:国土交通省)

そして海水と一緒に流出油を吸い上げるわけですが、ここで活躍するのが油水分離のシステムです。水と油を分け、きれいな水は海に戻し、油はタンクに一時的に保管していきます。

油の種類にもよりますが、異臭をはなったり、粘着力が強いものも多く、この大変な工程を油水分離機能が支えてくれます。

Dr.海洋のアウトライン

ではここでDr.海洋の外洋を国土交通省 近畿地方整備局 神戸港湾空港技術調査事務所のホームページから抜粋して紹介します。船舶の区分上、正式には海面清掃兼油回収船となります。

船舶主要目
船名/Dr.海洋
船種/海面清掃兼油回収船
型式/双胴型
所属港/神戸
航行区域/沿海
総トン数/196トン
動力種別/ディーゼル
製造時試運転速力/15.4ノット
製造年月日/平成19年3月28日
長さ/32.51m
全幅/11.6m
深さ/4.20m
喫水/2.64m
主機関/軸出力1320kW
清掃装置/形式 コンテナ式
容量/50m3
油回収装置/形式 浮遊堰式×1台、ネットコンベア式×1台
吸引ポンプ能力/浮遊堰式 30m3/h×1台、ネットコンベア式 5m3/h×1台
回収油タンク/20.75m3×2槽

・「海面清掃兼油回収船 Dr.海洋(ドクター・かいよう)」http://www.pa.kkr.mlit.go.jp/kobegicyo/vessel/maintenance/kaiyo.html

海洋ごみの回収作業は日常的なものですが、台風などの後では回収地点と最寄りの港を何度も往復したりフル稼働されるとのこと。また災害時には港に到着する物資輸送船のために、港湾内の海洋ごみを先行して取り除くなど、その活躍は幅広く行われています。

実は職人技がDr.海洋を支えている

優れた機能を誇るDr.海洋ですが、それを支えているのはもちろん船員の皆さんです。クレーンや流出油のところでもふれましたが、熟練の技術を持ってこそ、優れた機能が使いこなせるというところでしょうか?

漂流する海洋ごみはレーダーには映りません。海洋ごみは海流や海水温の変化によって発生する「潮目」に集まりやすく、これを探すわけですが、広範囲に存在する潮目のなかで海洋ごみの集まりを見つけるには、長年の経験に基づく予想とのこと。

接近しては写真のように“目視”で確認されていました。Dr.海洋の活躍は最新メカを使いこなす、いわゆる職人技によって支えられているのでした。

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