1. HOME
  2. ブログ
  3. 個性的なチリモンのご紹介

個性的なチリモンのご紹介

個性的なチリモンのご紹介

チリメンモンスター、チリモン…簡単にいえばチリメンジャコというカタクチイワシばっかりの食品に混ざったカタクチイワシ以外の生きものたち。

海に漂う小さな生きものたちを捕獲する、目の細かい網にはこのチリモンがたくさんまぎれこむのです。カニやエビのアレルギー対策として今日では機械を使ってこれらの多くは取り除かれる運命にありますが、よくよく調べていくと実に多様で個性的なチリモンがあり、今回はそれらのなかでも特徴的なものをご紹介しましょう。

大人になったらどんな形かわかりにくい節足類

このチリモンはどんな形の大人になると思いいますか?

実は世界でも最も高額な値段で取引されるイセエビやセミエビのなかまのこども、フィロゾーマ幼生と考えられます。体が葉っぱのように扁平なので「フィロゾーマ(phyllosoma:ギリシャ語由来でphyllo=葉っぱ、soma=身体の意味)」と呼ばれるそうです。

チリモンに混じると乾燥されバラバラになりやすく、写真のように手足が完全についている状態は珍しいとのこと。写真をよく見ると確かにエビの身体が想像できます。フィロゾーマを好んで食べるのはクラゲの皆さんということで、クラゲは結構グルメなのかと感じてしまいます。

こちらはカニのゾエア幼生。ヘイケガニのなかまと考えららえるそうです。カニは出世魚のように幼生の時代変化が激しく、ノープリウス、ゾエア、メガロパ、ミシスへと脱皮をしながら変態するそうです。ゾエア幼生の時期は目の部分ができて、10本の足が確認できるようになったところ。

大人のカニにはない鼻先とおしりの長いトゲは、浮力を持たせるためについているとのこと。

実はわたしたち すでに大人だったりして

チリモンはすべてこどもとは限りません。小っちゃくても立派な大人の生きものが海にはたくさんいるのです。

そしてやはり個性的な方が少なからずいらっしゃいます。たとえばオオトガリズキンウミノミ。大きくとがった頭巾が目立つ海のノミ…お名前からはそのように見受けられます。カタカナで書かれると少し迷いますね(笑)。オオトガリズキンウミノミさん、もう立派な大人です。

分類としてはクラゲノミ亜目に属されており、クラゲと共生されいるようでしてクラゲの体内に卵を産み付けるそうです。水中では透き通っていて、クラゲにくっついていてもなかなか見つからないとのこと。

写真のようにチリモンとして乾燥されたら、ほんのりピンク色になってしまいました。まあ、ノミですから小さいのは万国共通でしょうか?

こちらはウキヅツガイのなかま。

ツボ状になった貝殻は珍しく、砂浜などに打ち上げられることもありますが、ねらって集めることはむつかしいでしょう。更新世の地層からも化石としてほとんど同じ形で発見されるというので、相当むかしからいらっしゃたようですね。

貝類は子どもの間は海を漂うケースが多いのですが、ウキヅツは大人になってもそのまま、カメのように大海を渡るカメガイのなかまです。有名なクリオネは貝殻をなくしてしまったカメガイ(和名はハダカカメガイ)です。

子どもも大人もほとんど同じ方たち

チリモンで最もわかりやすくて楽しめるのは「大人と同じ形でミニサイズ」という赤ちゃんたちです。

イカさん、6センチぐらいありそうですが、もう立派に吸盤のついた触腕(餌を捕獲する腕)が確認できますね。カタクチイワシを食べている最中に網で捕まえられたのでしょうか?6センチというとホタルイカぐらいですね。十分おかずになりそうですね。

順にタチウオ、フグです。

お二人ともそのまんまですね。フグのほうは加工の段階で乾燥していますが、水中ではこのサイズでもやっぱりおなかを膨らますのでしょうか?写真を見ると細かいトゲが確認できますが、もしかしてハリセンボンなのでしょうか?くわしい方に教えていただかないとわかりません。

レアなチリメンモンスター レアモン

さて、個性の極めつけというのがレアモンではないでしょうか?

大人と同じ形をしているほうが、やはり面白いですね。写真はコバンザメのなかまで、頭の上の吸盤がしっかり確認できます。コバンザメのチリモンはめったに見つからなということでした。

冒頭に紹介しているタツノオトシゴをはじめ、カニに似ているけどカニではないカニダマシ、海藻に隠れるエビのなかまワレカラ、魚の寄生虫ウオジラミなどなど…チリモン探しに参加してぜひとも自由研究、そして食育や環境をテーマとした学習などにご利用ください。

やってみようという方は…

・「きしわだ自然資料館」へ相談を
https://www.city.kishiwada.osaka.jp/site/shizenshi/
チリモンがたくさん入った専用チリモンの購入は…
・和歌山県湯浅町「かね上」へご相談を
https://www.kanejo.com/tirimon/tirimon.html

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事